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屋上の雨漏りを防ぐアスファルト防水と劣化早期発見の必要性

「露出アスファルト防水」

アスファルト防水はビルやマンションなどの屋上からの雨漏りを防ぐ防水工事のひとつです。屋上には雨水を流す為の水勾配がありますが、それだけでは屋上からの雨漏りを防げません。

雨漏りが発生した場合、階下の部屋では家具などにブルーシートをかぶせて応急処置をする程度の対策ができますが、構造部に対してその場でできることはありません。

屋上からの雨漏りが発生する原因と、雨漏りを防ぐ為に必要なアスファルト防水や防水層の劣化を早期に発見する防水調査などの対策について考えていきましょう。

 

コラムのポイント
●アスファルト防水は信頼性の高い防水材料であるアスファルトを使う防水工法です。
●屋上からの雨漏りを防ぐことによって建物の耐久性と耐震性が維持されます。
●屋上からの雨漏りを防ぐ為には劣化を発見する防水調査が役立ちます。

 

屋上からの雨漏りが発生する原因

劣化した屋上

屋上には、雨水の漏水を防ぐ為に、防水層と笠木、排水ドレンが設けられています。この3つのうち、どれか一つでも劣化したり、損傷したりすると屋上からの雨漏りの原因となってしまいます。

防水層の劣化や損傷

ビルやマンションの屋上には水勾配という目に見えないほどの傾斜はありますが、戸建て住宅の勾配屋根のような傾斜がありません。その為、雨水を排水し難く、雨水が建物内に侵入するリスクがあるので、雨水の侵入を防ぐ防水層が施されています。ただ、ビルやマンションの屋上は常に紫外線や雨風に晒されている為、経年によって徐々に劣化していきます。

また、台風で重い物が倒れたり、飛んできたりしてコンクリートを破損させることや、大地震によってコンクリートに亀裂が入ることもあります。

その結果、防水層の保護塗料が減耗する、内部の水分が気化して防水層を押し上げ膨れをおこす、アスファルトが収縮して剥離するなどの現象がおきてしまいます。

このような状態がさらに進行し、防水ジョイントの口開きや、防水層表層の大きな減耗が発生すると、その部分から雨水が侵入する可能性が高まります。

笠木の劣化

笠木とは、屋上の外周を囲む立ち上がり部分(パラペット)の頭頂部です。雨水が侵入しないように、金属やモルタルで仕上げられているのですが、経年劣化でヒビが入ったり、欠落したりしてしまうと、雨漏りの原因になってしまいます。

排水ドレンの詰まり

ドレンの詰まり

屋上には傾斜がない為、雨水を流す為に排水ドレンはなくてはならない部分です。ドレン廻りは雨水排水が集中する為、劣化進行によって漏水事故に繋がるケースが多くみられます。

雨漏りで建物が受ける被害

雨漏りで建物が受ける被害はおもに2つあります。

階下の部屋への雨漏り

マンションの天井の雨漏り

屋上からの雨漏りが発生すると、天井から雨水が垂れてきたり、シミができたりします。雨水の量が多いと、天井だけではなく家具や床材にまで被害が及んでしまいます。

また、漏水箇所によっては屋上直下の部屋より下の階層で雨漏りが発生することもあります。

構造部への影響

鉄筋コンクリート構造部

コンクリートは圧縮に対しては強く、引っ張りに対しては弱い性質を持っています。一方、コンクリートの建物の骨組みとなっている鉄骨には、圧縮には弱く、引っ張りに強いという性質があります。

この相反する力を利用することによって鉄筋コンクリート造の建物は強度を維持しています。ところが、雨水によって本来アルカリ性であるコンクリートが中性化してしまうと、鉄筋が腐食してしまいます。その結果、体積膨張によりコンクリートのひび割れや、剥離が発生して耐久性が著しく低下します。

その結果、鉄筋が錆びて劣化することになり、耐震性が著しく低下してしまいます。コンクリートの建物の耐久性を維持する為に、漏水を防がなくてはならない理由はそこにあります。

アスファルト防水とは?

建物の耐震性と耐久性を維持する為に重要な屋上の防水工事には、主に3つの防水工法があります。塗膜防水・シート防水、そしてアスファルト防水です。

この中でアスファルト防水は、世界最古で最も信頼性の高い防水材料であるアスファルトを使う防水工事です。アスファルト防水と他の防水工事の違いについて確認していきましょう。

耐用年数

最も大きな違いは耐用年数です。建設省総合開発プロジェクト(昭和55〜59年)の「建築防水の耐久性向上技術」資料では、アスファルト防水押えコンクリート仕上げが最も長い標準耐用年数とされています。

「建築防水の耐久性向上技術」資料による標準耐用年数
ウレタン塗膜防水 アスファルト防水

押えコンクリート仕上げ

アスファルト防水

露出砂付き仕上げ

合成高分子系 シート防水
約10年 約17年 約13年 約13年

田島ルーフィング(株)の経年防水層分析試験など、独自研究データによる推定耐用年数では、アスファルト防水の耐用年数は、より長くなっています。

経年防水層分析試験など、独自研究データによる推定標準耐用年数
アスファルト防水押えコンクリート仕上げ アスファルト防水露出砂付き仕上げ
26〜38年 19〜29年

工法による用途の違い

屋上の防水工事は屋上の用途によって工法が使い分けられます。

塗膜防水

ウレタン塗膜防水

現場で液状の防水材料を塗り、化学反応で防水の膜をつくるという塗る工法です。

密着工法 ベランダなどの狭い場所

フェンスの基礎などの細かい作業が必要な部位やベランダなど、狭小部位の防水に適しています。

通気緩衝工法 屋上などの広い場所

下地に通気緩衝シートを貼り付けた上に、防水材料を塗る工法です。下地からの水蒸気による膨れが抑えられ、下地追従性にも優れているため、保護コンクリート仕上げの屋上防水にはこちらの工法が採用されます。

シート防水

合成高分子系シート防水

ゴムや塩ビ(塩化ビニル)でできたシートを下地に貼りつける工法で、密着工法と機械固定工法があります。

密着工法 ベランダなどの狭い場所

接着剤でシートを貼る工法です。

機械固定工法 屋上などの広い場所

立上り入隅に塩ビ被膜鋼板を固定し、平面部に塩ビ被膜ディスク鋼板をアンカー固定した上に、塩ビシートを融着する工法です。下地調整コストが低減できるため、改修工事に適した工法です。

アスファルト防水

アスファルト防水

アスファルト防水には、主に3種類の工法と3つの仕上げ方法があります。

常温工法(冷工法)

裏面にゴムアスファルトの粘着層がコーティングされたルーフィングシートを、剥離紙を剥がしながら重ねて貼り付けていく工法です。大型の施工器具を使用せず、臭い・煙の発生を抑制した、耐久性の高い本格的なアスファルト防水です。

トーチ工法

トーチバーナーの炎でアスファルトシートを炙りながら重ねて貼り付ける工法です。優れた防水効果があり、臭いや煙が少ないアスファルト防水です。火器を利用します。

熱工法

液状の溶解アスファルトと、防水性の高いアスファルトシートを積層し、厚みのある防水層をつくります。二層以上の積層工法が原則で、水密性・耐久性とも高く、施工の不具合が出にくい工法です。

アスファルトは世界最古で、最も信頼性の高い防水材料であり、熱工法は100年以上もの歴史がある防水工事です。その期間に積み重ねられたノウハウが豊富であるという強みがある信頼性の高い工法です。

押さえコンクリート仕上げ

アスファルト防水押えコンクリート仕上げ

防水層の上をコンクリートで保護する仕上げです。耐久性がより高くなることから駐車場として利用したり、不特定多数の人が出入りしたりする屋上に採用されます。

露出仕上げ

アスファルト防水露出砂付き仕上げ

防水層の上を砂の付いたシートで保護する仕上げです。押さえコンクリート仕上げは屋上の重量が約200kg/㎡になるのですが、露出仕上げは約15kg/㎡です。その為、日常的な人の出入りがない屋上には、露出仕上げが採用される傾向にあります。

防水工事と同じくらい大切な防水調査

防水調査の調査員

ビルやマンションの新築時には完璧な防水工事が施されますが、どんなに優れた工事をしても経年で防水層は劣化します。劣化が進み、屋上に漏水のリスクが生まれる深刻な状況になる前に、防水改修工事をすれば費用も手間も大幅に抑えられます。

一方、劣化の兆候を見逃してしまい、適切な時期に防水改修の工事ができないと、階下の部屋に雨漏り被害が発生するだけではなく、建物自体の構造部にまで被害が及びます。そうなってしまうと、耐震性が脅かされ、建物の寿命も資産価値も低下してしまいます。

ただ、屋上の劣化は見た目だけでは判断できないことも多く、気がついた時には漏水が始まっていた…というようなことになってしまう恐れがあります。さらに、実際に漏水が起こってしまった時、見当違いな補修をしてしまうと、状態がさらに悪化します。

その為、所有しているビルやマンションがある場合には、早めに発見できる防水調査をお勧めします。防水工事の漏水保証は、施工後10年間というのが一般的です。実際に漏水の兆候がある場合も、その兆候はまだないが、築年数は長くなっているというような場合にも、防水調査が役立ちます。

防水工事と防水層の劣化を未然に防ぐ定期的な防水改修調査は、コンクリートの建物の安全と資産価値を維持する為に、必要不可欠です。屋上防水の状態に不安がある場合や、防水調査についてわからないことがあれば、お気軽にご相談ください。

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当協同組合は、主に関東にある防水改修の会社で形成されているグループで、東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬の関東地域に限らず、山梨・静岡・長野・新潟にも支部があり、計191社の正会員がおります(2019年11月時点)。

また、年々進化し続けている防水工事についての教育活動も行なっており、適切な調査や提案ができる「防水改修調査診断員」の育成を実施しています。

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関東防水管理事業協同組合事務局

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