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屋上緑化のメリットデメリット マンションへの導入は資産価値を向上させる?

屋上緑化のメリットデメリット マンションでの導入は資産価値を向上させる? 屋上緑化には屋上防水のメンテナンス工事の際、同時に行うことによって屋上の耐久性を高め、防水層の耐用年数を長くする効果があります。さらに、断熱性や遮熱性を高めてマンションの資産価値を向上させるメリットもあります。

また、屋上緑化の際には補助金も活用できます。防水だけの工事より費用が嵩む以外のデメリットはあるのでしょうか?

 

コラムのポイント
●屋上緑化は屋上の耐久性を高めます
●屋上緑化は防水改修と同時に行うことが理想的です。
●屋上緑化は断熱性や遮熱性を高めてマンション内部の温熱環境を快適にします

 

屋上緑化とは?

緑化されたマンションの屋上 屋上緑化とは建物の屋上を芝生や植栽で、地上の庭や公園のように形作ることです。そして近年、ヒートアイランド現象が進行していると言われる都市部では、屋上緑化をするビルやマンションが増えています。
 

地域の環境に貢献する屋上緑化

ヒートアイランド現象とはどのようなものですか? ヒートアイランド(heat island=熱の島)現象とは、都市の気温が周囲よりも高くなる現象のことです。気温の分布図を描くと、高温域が都市を中心に島のような形状に分布することから、このように呼ばれるようになりました。
引用:国土交通省気象庁 ヒートアイランド現象
 
関東では東京都、関西では大阪や京都を中心に、都市化の進行と並行して高温化する地域が拡がっています。 この状況は都市部に暮らす人々の健康に悪影響を与えると同時に、建物の劣化の進行を早めるというリスクも生み出します。その為、屋上緑化を採り入れるビルやマンションが増えていると考えられます。
 
コンクリートには熱を吸収すると放出し難いという性質があります。その為、太陽の熱を吸収したビルやマンションの屋上のコンクリートは、日中だけではなく気温が低下する夜間になっても、周辺の温度を上昇させ続けます。屋上緑化はこのような現象を防ぎ、地域の温熱環境に貢献します。
 
 
都市部では建物や道路が太陽の熱などにより、熱せられ、それが結果として周辺大気に放出されます。このような熱のことを「顕熱(けんねつ)」といいます。 ビルなどのコンクリート構造物は顕熱が大量に発生する場所であるため、その屋上や壁面の緑化を実施することにより、顕熱を減らし、潜熱を増やすことで、大気の温度上昇を抑制し、それが都市のヒートアイランド現象の緩和に貢献するのです。
引用:国土交通省 ヒートアイランド抑制効果
 
環境省 効果的なヒートアイランド対策の推進手法  ヒートアイランド現象の緩和に有効な対策技術例の一覧 出典:環境省 効果的なヒートアイランド対策の推進手法 
 

屋上緑化によって温度上昇が抑えられる理由

屋上緑化が屋上の温度上昇を防止する対策になる理由の一つは、屋上を植物で覆うことによって断熱効果が発生することです。加えて植物の持つ性質も、温度の上昇を抑えることに役立ちます。
 
樹木や草花には、気温が上昇すると内部に蓄えている水分を水蒸気にして、空気中に放出する蒸散作用があります。この働きによって日中は温度上昇が抑えられ、日が落ちてからは屋上の表面温度が気温よりも下がります。
 
この効果は、建物周辺の温度だけではなく、マンションの住民にとっても夏の夜の寝苦しさやエアコンの効率の悪さの解決に繋がります。

 

理想的な屋上緑化は屋上防水と同時におこなう

アスファルト防水 屋上緑化には、屋上の温度上昇を低減する働きがある一方、一旦緑化すると、防水層の点検・修理は大変な時間と費用を必要とします。
 
そして、ビルやマンションの屋上防水は、建物の劣化を防ぐ為に常に良いコンディションを維持していることが求められます。 その為、適切な時期にメンテナンス工事をする必要があります。
 
そして、屋上緑化はそのタイミングで行うことが理想的です。屋上緑化に必要な性能を持たせ、その性能がもたらす効果を十分に活かす為です。

 

屋上緑化に必要な性能とその効果

屋上緑化に必要な性能とは、耐久性・耐荷重性・耐根性です。

 

耐久性

防水層の耐久性が高ければ、点検・修理までの時間が長くなり、結果的に費用の節約に繋がります。
 
緑化用防水層では植栽がなされた後の防水層の点検、修理は困難である。そのことを前提に考えると、ひとたび防水を施したら手を加えず長時間、防水機能を保ち続けることが期待される。…中略…
a)庭園・菜園型防水層 大型の樹木の植栽、あるいは深い土壌層を必要とする本格庭園や菜園ではその後防水層の点検、補修はほとんど不可能と考えるべきである。従って、特に充分な耐久性、50年程度のライフの期待される防水層とする必要がある。 b)薄層省管理型防水層 最近の傾向として軽微な植栽で緑化を行う例が増えている。この場合は土壌層もさほど厚くならず、万が一漏水事故が発生したとしても、その後のある程度の改修は可能である。そのため通常の屋根防水で期待される20年程度の耐久性が必要と考えた。…後略…
引用:日本建築学会 第2回防水シンポジウム資料集P226 ~ P228 より抜粋

 

耐荷重性

屋上緑化をした屋上は緑化をしない屋上より重くなってしまいます。そして建物が重くなるほど、地震や強風の揺れから受ける負荷が大きくなっていきます。その為、屋上緑化では防水工事の中でも、耐荷重性に優れているアスファルト防水が最適です。

 

耐根性

屋上緑化をすると、植物の根が防水層に悪影響を与えるリスクがあります。防水層が植物の根によって傷つけられてしまうと漏水の原因になってしまうからです。そのような状態を避ける為に、防水層の上に耐根層を敷いて耐根性を持たせる必要があります。

 

屋上緑化は屋上防水と同時にするべき理由

緑化されている屋上で防水改修をする際には、一旦緑化を撤去してから防水工事を行います。その為、メンテナンス時期を待たずに屋上緑化を行うと、防水改修時に緑化を撤去→防水工事→再度緑化という手間がかかってしまいます。
 
屋上緑化をする場合には、防水改修のタイミングで並行して工事をすることで、費用や手間が省ける上に、高耐久防水の屋上にすることができます。
 
 

屋上緑化のメリット・デメリット

屋上緑化にはヒートアイランド現象を抑制して地域の環境改善に貢献できるという意義がありますが、マンションにとっても多くのメリットがあります。
 

建物へのメリット

  • 紫外線からの悪影響による劣化が防止できる
  • 断熱効果により建物屋上の熱による膨張収縮が軽減される
  • 植物の遮熱効果によってヒートアイランド現象の緩和に繋がる
  • 雨水を一時抑留して水害を防止する
  • 火災の延焼防止効果が火災からの建築物保護に繋がる

住民へのメリット

屋上緑化の省エネ効果
  • 植える植物の種類によっては断熱効果を発揮する 特に夏は建物自体の熱の上昇を防ぐ為、省エネ効果が期待できる
  • 子育て中の住民にとっては子供の情操教育に役立つ
  • 騒音が抑えられる
  • 屋上の緑あふれる環境で癒される

マンションの所有者へのメリット

  • 屋上緑化という付加価値が付く為、資産価値が上がる
  • 屋上緑化によりマンションのイメージと室内環境が向上する為、入居希望者が増える

デメリット 適切な管理が必要である

適切な管理をしないと、屋上緑化は不具合の原因になってしまうということが、費用面以外に考えられる屋上緑化のデメリットです。

 

排水不良

排水ドレン廻りにゴミ等が堆積と排水不良になってしまいます。台風や大雨の後には状況確認をし、状況に応じて防水施工業者に連絡して点検や清掃をする必要があります。

 

屋上緑化の周辺部が汚れる

流れでた雨水や灌水が水たまりを作るとその部分に土埃がついたり、細菌によってコケの一種である藍藻類が発生したりします。放置すると落ちない汚れになっていくので、定期的に水洗いをすることが理想的です。
 

屋上緑化の周辺部への対策

屋上緑化 二重パネル 屋上緑化工事の際に、ウッドデッキなどで二重床にし、防水層を露出させずに仕上げる方法は、屋上緑化の周辺部の汚れ対策として有効です。
 
この方法は、見栄えが良いことに加え、防水層の耐久性をより向上させます。

屋上緑化への補助金

公益財団法人高原環境財団では、全国を対象に緑化を中心としたヒートアイランド対策への助成を行っています。
 
緑化を伴うヒートアイランド対策に関する助成事業 自然環境(緑・水・大気)の破壊が急速に進んでいる現代、環境の悪化防止と再生を目指して緑化を推進することにより、ヒートアイランド対策の一環となることを目的とする。
引用:公益財団法人高原環境財団 緑化を伴うヒートアイランド対策に関する助成事業
 
この他にも、東京都をはじめとして多くの自治体が緑化に関する助成を行っています。
屋上緑化は芝生や樹木の手入れと、排水口の点検、水洗いを定期的に行っていれば、メリットの多い屋上防水の方法です。マンションの防水工事の際には、補助金を活用し屋上緑化を採り入れることを検討されませんか?
 

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