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屋上防水|押さえコンクリートとアスファルト露出防水の違い

押さえコンクリート仕上げと露出仕上げで変わるアスファルト屋上防水の耐用年数

 

屋上のアスファルト防水には、押さえコンクリート仕上げと露出仕上げという2つの方法があり、屋上の使用目的に合わせて採用されます。防水改修の工法には撤去工法・かぶせ工法・機械的固定工法があり、屋上の状態によって工法が変わります。

仕上げ方や工法の違いによる耐用年数や屋上の使い方、工事にかかる時間、費用について確認していきましょう。

 

コラムのポイント
1) アスファルト防水は防水工事の中で最も耐久性が高い工法です。
2) アスファルト防水には押さえコンクリート仕上げと露出仕上げがあります。
3) 仕上げ方法によって耐用年数と工事の時間・改修費用が変わります。

 

アスファルト防水押さえコンクリート仕上げとは?

アスファルト防水押えコンクリート仕上げ

屋上防水のひとつであるアスファルト防水には2つの仕上げ方法があるのですが、アスファルト防水押さえコンクリート仕上げとはそのうちのひとつです。

全ての防水工事の中で、最も耐久性が高いアスファルト防水ですが、防水層の上にコンクリートを打設する押さえコンクリート仕上げにすることで、さらに高い耐久性が備わります。

押さえコンクリート仕上げのアスファルト防水の耐用年数

建設省総合開発プロジェクト(昭和55〜59年)の「建築防水の耐久性向上技術」資料では約17年とされています。田島ルーフィング(株)の経年防水層分析試験など、独自研究データによる推定耐用年数は26〜38年です。

押さえコンクリート仕上げが必要な屋上

屋上には様々な使い方がありますが、その中で高い耐久性を求められる屋上には、アスファルト防水押さえコンクリート仕上げが採用されます。具体的には次のような使い方をする屋上です。

  • デパートや公共施設など、不特定多数の人が出入りする屋上
  • オフィスビルやマンションで、居住者に屋上庭園などを設けて憩いの場として提供している
  • マンションや病院で洗濯物を干す場所として利用している
  • 駐車場が設けられている

アスファルト防水について

アスファルト防水とは液状の溶解アスファルトと、防水性の高いアスファルトシートを積層し、厚みのある防水層をつくる世界最古で最も信頼性の高い防水工法です。

水密性・耐久性とも高く、施工の不具合が出にくいという強みがあります。そしてアスファルト工法には3種類の工法がありますが、どの工法も、押さえコンクリート仕上げ、又は露出仕上げのどちらかで仕上げをします。

アスファルト防水には、主に3種類の工法があります。

常温工法(冷工法)

裏面にゴムアスファルトの粘着層がコーティングされたルーフィングシートを、剥離紙を剥がしながら重ねて貼り付けていく工法です。大型の施工器具を使用せず、臭い・煙の発生を抑制した、環境にやさしいアスファルト防水です。

トーチ工法

トーチバーナーの炎でアスファルトシートを炙りながら重ねて貼り付ける工法です。優れた防水効果があり、臭いや煙が少ないアスファルト防水です。火器を使用します。

熱工法

液状の溶解アスファルトと、防水性の高いアスファルトシートを積層し、厚みのある防水層をつくります。二層以上の積層工法が原則で、水密性・耐久性とも高く、施工の不具合が出にくい工法です。

アスファルトは世界最古で、最も信頼性の高い防水材料であり、熱工法は100年以上もの歴史がある防水工事です。その期間に積み重ねられたノウハウが豊富であるという強みがある信頼性の高い工法です。

アルファルト防水露出防水とは?

アスファルト防水露出砂付き仕上げ

防水層が露出して見える防水工法が露出防水です。アスファルト防水の場合は、最上層が砂付ルーフィング仕上げとなっています。

アスファルト露出防水仕上げの耐用年数

建設省総合開発プロジェクト(昭和55〜59年)の「建築防水の耐久性向上技術」資料では約13年とされています。田島ルーフィング(株)の経年防水層分析試験など、独自研究データによる推定耐用年数は19〜29年です。

アスファルト露出防水仕上げの特徴

押さえコンクリート仕上げは屋上の重量が約200kg/㎡になるのですが、アスファルト防水露出仕上げは断熱材と防水層だけの組み合わせなので、屋上の重量を約15kg/㎡に抑えられる良さがあります。

アスファルト露出防水仕上げが採用される屋上

具体的には次のような屋上の防水工事や、既存防水層の改修工事に採用される傾向にあります。

  • 屋上を利用しないビルやマンションの非歩行の屋上
    (※メンテナンス程度の歩行は可能)
  • 屋上防水と同時に屋上断熱をする改修工事

その他の防水工事の種類と特徴

屋上防水工事には、アスファルト防水の他にもシート防水と塗膜防水という防水工事があります。

シート防水

合成高分子系シート防水

塩ビ樹脂系シートを張り合わせて施工する防水工法です。下地への固定方法により接着工法と機械的固定工法に分類されます。

シート自体に着色が可能なため、カラーバリエーションが豊富です。

標準耐用年数は約13年です。

塗膜防水

ウレタン塗膜防水

ウレタン防水材を、塗り拡げて施工する防水工法です。フェンスなどのある複雑な下地形状でも使えます。標準耐用年数は約10年です。

屋上防水工事の費用に影響する押さえコンクリート仕上げの防水層の状態

屋上の防水改修工事には上記4つの材料による防水工法の違いがありますが、屋上の防水層の状態によって選べる改修工法が変わってきます。そして工法の違いによってかかる費用が変わります。

撤去工法

既存防水層を撤去し、新築時の下地に新規防水層を施工するので、劣化が深刻になっている屋上を蘇らせることができますが、最も費用と時間がかかります。

防水層を施工する前に撤去工事をしなければならないので工期が長引き、防水層の設置費用に撤去工事費と廃材処分費が加わるので、費用も嵩みます。

かぶせ(再生)工法

現在の防水層で問題が発生している部分を除去し、適切な下地処理を施した上で、新規防水層をかぶせて施工する方法です。撤去工法に比較すると工期も費用も抑えられます。もとからある防水層を再度下層防水層として利用しながら、新規防水層を形成する為、確実な防水効果が生まれると共に、高い耐久性を得られます。

機械的固定工法

かぶせ工法の一種で、既存防水の状態が非常に悪い場合に採用されること多い工法です。現在の既存防水層の上から、下地に穴を開けて新規防水層をアンカー固定します。撤去工法に比較すると工期も費用も抑えられます。

建物の耐震性を守る適切な時期に行う防水工事

アスファルト防水工事の様子

屋上の防水層が劣化してしまうと、雨水がコンクリートを通して構造部にまで及び、耐震性を低下させてしまうというリスクが発生します。

そうなってしまうと、建物の寿命が短くなり、居住者や建物の利用者の安全が脅かされます。建物の所有者にとっては、資産価値が低下するというデメリットも生まれます。

屋根(屋上防水)の点検
雨水を直接受ける屋根は、コンクリートだけでは水の侵入を防ぐことができないので、「防水層*」が設けられています。 防水層にも寿命があるので、建物の一生を通じて何度かは部分的に、あるいは全面的に修繕することが必要です。

引用:国土交通省 保全ガイドブック

建物の安全を維持する為、屋上の防水工事は適切な時期に行う必要があります。適切な時期の目安として防水層には、耐用年数が定められています。ただ、この年数はあくまで基準です。建物の使用目的に合った防水層であったかどうかということや、ドレンの手入れなどのメンテナンス、天候などによって耐用年数は変わります。

特に押さえコンクリート仕上げの場合、どの工法よりも強力な耐久性があり、耐用年数が長いという良さがある一方、見た目では劣化の状況を早期に発見できないという難しさがあります。

屋上防水の劣化の判断についてはこちらのページをご覧ください。
>>>あなたにもできる! 防水診断チェック

素人なので目視で判断するのは難しい・屋上を見回るスタッフがいない・耐用年数までまだ間があるが不安があるというような場合には、防水改修診断が役立ちます。防水改修診断では、専門の防水改修調査診断員が、屋上の防水層の状態を検査し、検査結果に応じて最適な防水改修の方法を診断します。

この防水層改修調査は無料です。屋上の防水層の耐用年数が近づいている・天井にシミができてきたので不安を感じるというような場合には、お気軽にお問い合わせ下さい。

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