防水材はどうやって選ぶ?安心して任せられる施工会社は?工法やカラーの選定方法をフローで解説

ご自宅や所有されている建物のメンテナンスを検討する際に、皆さんはどうやって工法や施工会社を選んでいますか?既存建物の長寿命化が注目されている今、建物改修を請け負う施工会社は無数にあります。その中で安心して任せられるところを選ぶためには、どのようなポイントに着目すれば分からないという方も多いでしょう。

そこで、今回は防水工事を安心して任せられる会社選びのポイントから、工法・カラーの選定フローまで解説します。アパート・マンションなどの集合住宅や、テナントビルなどをお持ちの方は、是非参考にしてください。

このコラムのポイント
・防水工事は、建物を正常な状態で維持するためにも重要な工事のうちの一つ。
・防水改修をする際は、信頼できる会社選びが最も大切なポイント。




建物の寿命を決めるのは防水工事

建物のメンテナンスというと、外壁塗装や内装のやりかえ、設備機器の交換などをイメージする方が少なくないかもしれません。もちろんこれらも建物を快適に使うためには欠かせない工事です。しかし、外観や内装をいくらやり替えたとしても、防水改修を怠ってしまうと、後々深刻な問題へ発展しかねなません。

特に、屋上防水やベランダ防水は雨の影響を直接的かつ日常的に受けるため、何か不具合があってからでは手遅れの場合が多く、ある程度経年劣化を予測して早めにメンテナンスする必要があります。

適切なメンテナンスをするためには、「適切な改修時期」「適切な改修方法」を見極められることが必要です。また長く美観を保てる色選びも重要になります。ですから、経験や知識が豊富な施工会社に相談しましょう。

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そろそろ防水の改修時期?施工会社・工法・防水材の選び方フロー

では、「そろそろ防水を見直さないと」と思った際に、どのように計画を進めていけば良いのでしょうか?そこで、ここでは施工会社を選ぶ際のポイントから、着工に至るまでのフローを紹介します。

建物診断をしてくれる会社を探す

まずは、建物診断をしてくれる会社をピックアップしましょう。築年数や現状の劣化有無によって、「無料診断」と「有料診断」のどちらが適しているかが異なります。

無料診断

比較的状態が良く、特に目立った不具合がない場合におすすめです。目視や打診、触診などの“非破壊”で調査を行います。雨漏りなどが起こる前に早めの処置をとりたい方は、是非無料診断を依頼しましょう。複数社に依頼して、結果や提案プランを比較しても良いでしょう。

有料診断

既に深刻な不具合が起きており、早急かつ的確にメンテナンス箇所を特定しなくてはいけない場合におすすめです。外壁などのコンクリート中性化試験や表面塗膜引張力試験など、専用の機械を使ったり一部壁などを破壊して、精度の高い調査をします。

費用は建物の構造や規模によって異なりますが、20万円〜程度が一般的です。築年数が古く、劣化している箇所を重点的にメンテナンスしたい場合に依頼しましょう。

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見積・改修計画を提案してもらう

防水の工法は、下記の条件によってどれが適切かどうかの判断が分かれる場合があります。

  • 既存の状態や劣化度合い
  • 築年数
  • 予算(コスト)


ですから、可能な限り2〜3社の提案を聞くことをおすすめします。ここでポイントは、あくまで工法を選ぶのは“施工会社”であるという点です。施主様が専門的な知識を有さない限り、改修工法の選定を行うことは危険でしょう。

ただし、複数社から出てきた提案を比較検討することはとても重要です。見積書などにどれだけ工事内容の詳細を明示しているかどうかが、信頼できるか否かを判断する材料にもなります。また、いくつかの提案を比較検討することで、施工会社に都合の良い適当な工法を提案する悪質な会社を見つけ出せますし、適正価格や適切な工法を見極めることもできます。

工事依頼をする会社を選ぶ

施工会社から提出された資料内容を踏まえて、最終的に依頼する会社を選びます。参考になる主な資料は以下の3つです。

  • 見積書
  • 仕様書や材料のカタログなど
  • 仮工程表


それぞれ詳細が分かる内容になっているかを確認しましょう。見積書に「一式」と大まかな内容が多かったり、そもそも見積もり段階で使用する材料が決まっていないような会社には注意しなくてはいけません。仮工程表からは、着工後の現場管理体制がうかがえます。要所に「検査」などの作業がある会社がおすすめです。また、可能な限り施工保証や材料保証についても、契約をする前に確認しましょう。

材料のカラーを選ぶ

工法はあくまで施工会社が現状に合わせて選定しますが、使用する材料によってはカラーの選択肢がある場合もあります。実は、色によって経年劣化が目立ちにくいものもあるため、業社任せにしすぎずに、カラーの選定にも積極的に参加しましょう。

引用:田島ルーフィング|デジタルカタログ|ビュートップ


一般的には、濃い色よりも薄い色の方が表面風化(チョーキング)が目立ちにくく、美観を長持ちされられます。ただし、外壁などとのトータルカラーバランスも大切です。ですから、施工会社にカラーシミュレーションを依頼したり、大判の材料サンプルを用意してもらい、現地で色合わせをしてみましょう。小さいカットサンプルやカタログの色見本では、本当の印象は分かりません。

着工・完工・引渡し

材料の色が決まり、具体的な工程が決まったら、いよいよ着工です。着工後はある程度施工会社に任せることができますが、工程ごとの検査結果などは、きちんと確認するようにしましょう。可能であれば、検査に立会うのもおすすめです。是正してもらいたい場所や気になる点は、最後にまとめて伝えるのではなく、都度施工会社に言うことで、無駄な是正工程が省けて工期の大幅な延長を防げます。

そして、完工検査も無事済んだ後に「引渡し」を受けます。その際に、契約前に確認した保証やメンテナンスサービスについても、再度確認しましょう。

  • どの範囲までが保証対象になるか
  • いつまでが保証期間か
  • 定期的に点検に来てもらえるか


防水は毎年メンテナンスするという訳ではないため、長期的なチェックが欠かせません。ですから、出来るだけ長い付き合いのできる施工会社に依頼しましょう。万が一施主様がメンテナンスについて忘れてしまっても、定期点検の案内をしてくれるような会社も少なくありません。引渡しで付き合いが終わるとは考えず、これからも引き続き気持ちよく連絡が取り合える会社を見つけましょう。



まずは、関防協の「防水改修調査診断員」へご相談を

工事会社を選ぶのに不安を感じる方は、ぜひ関東防水管理事業協同組合(関防協)へまずはお気軽にご相談ください。当協同組合は、主に関東にある防水改修の会社で形成されているグループで、東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬の関東地域に限らず、山梨・静岡・長野・新潟にも支部があり、計191社の正会員がおります(2019年11月時点)。また、年々進化し続けている防水工事についての教育活動も行なっており、適切な調査や提案ができる「防水改修調査診断員」の育成を実施しています。

当HPでは、防水改修調査診断員による無料診断も申し込みや、マップ上での施工店検索ができます。ぜひお気軽にご活用ください。




まとめ|防水工事を検討する場合はまず会社から選びから

今回は、防水改修工事をする際の注意点やフローについて解説しました。「工法について全く知らない」という方も、信頼できる施工会社にさえ巡り会えれば、後悔のない防水改修ができます。つまり、最初の施工会社選びこそ、成功の鍵と言えるのです。まずは建物診断を受けて、提出される資料などから「安心して工事を任せられるか」を見極めましょう。

私たち関防協では、現状の建物調査も承っております。「信頼できる業者がわからない」そんな方は、ぜひ関東防水管理事業協同組合のネットワークで信頼できる工事店を探してみてください。都道府県別に登録業者を検索できるため、近くの工事店を簡単に見つけられます。少しでも防水に不安や不満を感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください。